Headache
頭痛
頭痛 に関して
頭痛は”頭が痛い”という状態ですが、頭の病気以外でも頭痛はおこります。頭痛の約9割は片頭痛などの一次性頭痛 (慢性頭痛) ですが、何らかの病気に伴う二次性頭痛が隠れている可能性があるため、まずはその二次性頭痛をきたす病気を除外することが重要になります。急いで治療を行わないと命に関わる病気もあるため、詳細な問診に加え、迅速な検査が必要になる場合があります。
急いで医療機関を受診すべき腹痛
- 突然発症したこれまでに経験したことのない痛み
- 激しい運動とともに発症したもの
- 頭を動かすと首や肩に放散する痛みを伴うもの
- 意識障害を伴うもの
- なんらかの症状を伴うもの (発熱、嘔吐、めまいなど)
気になる場合はいつでもどんな頭痛でも受診して下さい。
緊急性の高い頭痛 (二次性頭痛) を疑う所見 (SNNOOP10)
- Systemic symptoms including fever ： 発熱などの全身症状を伴うもの
- Neoplasms in history ： 癌などの新生物の既往あり
- Neurologic deficit or dysfunction ： 意識正体が悪化、脳神経症状あり
- Onset of headache is sudden or abrupt ： 突然出現した頭痛
- Older age ： 50歳以降に初めて発症した頭痛
- Pattern change or recent onset of headache ： 新しく発症した頭痛、今までと違う頭痛
- Positional headache ： 姿勢により変化する頭痛
- Precipitated by sneezing, coughing, or exercise ： くしゃみ、咳、運動で誘発される頭痛
- Papilledema ： 眼の乳頭浮腫を伴う頭痛
- Progressive headache ： 増悪する頭痛
- Pregnancy or puerperium ： 妊娠中や産褥期の頭痛
- Painful eye with autonomic features ： 自律神経症状を伴う頭痛
- Posttraumatic onset of headache ： 急性および慢性の外傷後頭痛
- Pathology of the immune system ： 免疫不全を伴う頭痛
- Painkiller overuse or new drug at onset of headache ： 薬剤乱用性の頭痛
頭痛の特徴や性状から考えられる疾患
- バットで殴られたような痛み → くも膜下出血
- 嘔気があり次第に増悪 → 頭蓋内圧亢進をきたす病気。脳腫瘍、脳出血、硬膜外・硬膜下血腫 など。
- 首が痛い、首を振ると頭痛が増悪する → 髄膜炎
- 慢性的な鼻詰まりがある → 副鼻腔炎
- 視野の欠損を伴う → 視路障害をきたす病気。脳下垂体腺腫 など。
- 光の中に穴がある視野障害 → 緑内障
- 突発的で片側の視覚障害を伴う → 視神経炎
- 顔面に赤い丘疹や水疱を伴う → 帯状疱疹
- 拍動性頭痛の発作あり、雨の日に起きたり、光や音に過敏になる → 片頭痛
- 頭をベルトで締め付けられるような痛み、重苦しい感じ → 緊張型頭痛
頭痛に対する検査
- 頭部CT検査：頭蓋内病変を診断可能。
- 頭部MRI検査：脳や脳血管の細かい診断が可能。
- 血液検査 (採血)：炎症反応等を測定し臓器異常をみつける。
- 腰椎穿刺：髄液を採取し、髄膜炎やくも膜下出血の診断が可能。
- その他：頭痛の原因を検索するために、頭以外の検査も必要な場合があります。