Chronic obstructive pulmonary disease:COPD

慢性閉塞性肺疾患 (COPD)

慢性閉塞性肺疾患 (COPD) とは

慢性閉塞性肺疾患 (COPD) とはタバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することで生じる肺疾患です。ゆっくり進行する治癒しない疾患であり、咳や痰、徐々に生じる呼吸苦が主症状です。知らないうちに息切れがして階段や坂道を避けるようになり、進行すると酸素吸入等が必要になるため、早期に発見して進行を食い止めることが重要です。  

慢性閉塞性肺疾患 (COPD) に関して

  • 世界でCOPDは死因の第3位 (2019年) (死亡の90%は後進国、中進国)。
  • 日本でCOPDの治療を受けている患者さん数は約26万1千人 (2016年、男性が約18万人)。
  • 日本における推計患者さん数は 約530万人で、罹患に気づいていない方が多いと考えられている。

慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の原因

  • 喫煙 + 遺伝 (関わる遺伝子はたくさん) + 全環境暴露 (大気汚染、室内の煙など)。
  • 電子タバコもCOPDのリスク因子である。

慢性閉塞性肺疾患 (COPD) において大事なこと

  • 原因は喫煙+遺伝+全環境暴露 (大気汚染、室内の煙など) と考えられている。
  • COPDへの罹患に気づかないうちに呼吸苦が進行するため、咳や痰が増える前の早期発見が重要。
  • 治療は禁煙、運動・栄養療法、気管支拡張薬 (吸入薬)、呼吸リハビリテーションが主になる。
  • 早期に治療を開始し、進行をくいとめる。
  • COPDは重症疾患を合併するので、併存する全身疾患を含めた治療も必要になる。
  • 息切れしない工夫をする (前かがみや手を上げる動作をさける、不安をさける、など)

慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の方に気を付けておいてほしいこと

  • 気づかないうちに進行して改善が困難になることがあります。継続する咳や痰、息切れがある場合にはできるだけ早くご相談下さい。
  • 喫煙者の場合は、治療はまずは禁煙からです。当院でもできる限りお手伝いをさせていただきます。

慢性閉塞性肺疾患 (COPD) に関して詳しくは下記をご覧ください