Alcoholic liver disease

アルコール性肝疾患

アルコール性肝疾患 とは

アルコール性肝疾患 とは、長期にわたる大量の飲酒によって肝機能異常が起きる病気です。最初は無症状ですが、徐々に肝細胞が壊れて線維化をきたし、アルコール性脂肪肝 → アルコール性肝炎 →アルコール性肝硬変の順に進行します。肝硬変になると肝細胞癌を発症したり、肝不全になり生命を保てなくなるため、早期治療が重要です。 

アルコール性肝疾患 に関して

  • アルコール性肝疾患による死亡数は増加している:2403人/年 (1996年) → 5480人/年 (2019年)。
  • 大量の飲酒:1日平均純エタノール60g以上の飲酒。※エタノール60g:ビール大瓶2本弱、日本酒 2合、焼酎(アルコール度数 20%) 2合弱、ワイン(720ml) 1/2本、ウイスキー(アルコール度数 40%) 150ml
  • 女性、肥満者、ALDH2活性欠損者(顔が赤くなる人など)では、1日40g程度の飲酒でもアルコール性肝疾患を起こしうる。

アルコール性肝疾患 の原因

  • 長期にわたる大量の飲酒。

アルコール性肝疾患 において大事なこと

  • 治療は禁酒が絶対必要。
  • すぐに断酒できない場合はまず飲酒量を減らす(ハームリダクション)。 ※ 飲酒量低減薬(ナルメファン)と心理社会的治療とを併用することで飲酒低減効果あり。
  • 肝臓の線維化の進行を食い止める。肝硬変にしない。
  • 肝硬変に進行している場合は、進行を防ぐ治療と同時に、併存する症状の改善を目指す治療を行う。

アルコール性肝疾患 に関して気を付けておいてほしいこと

  • お酒を長く楽しむためには、1回量を減らして、週半分はお酒を飲まない日を作ることが大事です。
  • 自分では気づかずアルコール性肝疾患にかかっている方がいます。また、アルコール依存症の場合は、専門病院での加療や、社会的なサポートが必要になります。健康診断等で肝機能異常を指摘されたら一度ご相談ください。

アルコール性肝疾患 に関して詳しくは下記をご覧ください