Viral hepatitis

ウイルス性肝炎

ウイルス性肝炎 とは

ウイルス性肝炎 とはウイルスの感染により肝臓の炎症がおきる疾患です。種類としてはA型~E型肝炎がありますが、その中でもB型肝炎は急性肝炎・慢性肝炎をC型肝炎は慢性肝炎を引き起こし、さらに進行して肝臓の線維化が進むと、肝硬変になります。  

ウイルス性肝炎 の分類

  • A型は一過性の急性肝炎。糞便中に排泄、衛生環境により感染が増加。感染者は300~900人/年。
  • B型は出生時の母子感染(近年はまれ)か水平感染(主に性行為感染)。感染者は約100万人(2022年)。
  • C型は母子感染(約10%)か水平感染(輸血、入れ墨、針刺し事故など)。感染者は90~130万人(2022年)。
  • D型およびE型肝炎はまれ。

ウイルス性肝炎 の原因

  • 肝炎ウイルス感染 (A型、B型、C型、D型、E型)

ウイルス性肝炎 において大事なこと

  • 早期発見が重要。健診等で肝機能異常を指摘された場合はウイルス性肝炎の検査も行う。
  • B型急性肝炎の場合は自然軽快する。急性肝不全への進行を疑う場合は、早期に治療を開始する。
  • B型、C型慢性肝炎の場合は抗ウイルス薬(内服薬)を用いて肝炎ウイルスを身体から排除する。
  • 医療の進歩 (抗ウイルス薬の進化) によりウイルス性肝炎は治癒する時代になってきている。
  • 早期治療により、慢性肝炎による肝臓の線維化の進行を食い止める。肝硬変にしない。

ウイルス性肝炎 の方の治療目標

  • B型肝炎ウイルス感染は、再活性化の予防と、慢性肝炎に対する肝炎ウイルス排除による肝硬変への進展防止、が必要。
  • C型慢性肝炎は早期に肝炎ウイルスを排除し、肝硬変への進展防止、が必要。

ウイルス性肝炎 に関して詳しくは下記をご覧ください