Hepatobiliary pancreatic disease
肝臓・胆のう・胆管・膵臓に関する病気
ウイルス性肝炎
大事なこと
- 早期発見が重要。健診等で肝機能異常を指摘された場合はウイルス性肝炎の検査も行う。
- B型急性肝炎の場合は自然軽快する。急性肝不全への進行を疑う場合は、早期に治療を開始する。
- B型、C型慢性肝炎の場合は抗ウイルス薬(内服薬)を用いて肝炎ウイルスを身体から排除する。
- 医療の進歩 (抗ウイルス薬の進化) によりウイルス性肝炎は治癒する時代になってきている。
- 早期治療により、慢性肝炎による肝臓の線維化の進行を食い止める。肝硬変にしない
目標
- B型肝炎ウイルス感染は、再活性化の予防と、慢性肝炎に対する肝炎ウイルス排除による肝硬変への進展防止、が必要。
- C型慢性肝炎は早期に肝炎ウイルスを排除し、肝硬変への進展防止、が必要。
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肝硬変
大事なこと
- 肝機能異常(採血検査で分かる)と診断されたら原因を検索し、肝臓の線維化の進行を食い止める。
- 症状が出る前に治療を始める。肝硬変にしない。
- 肝硬変は身体症状がない代償期と症状が現れる非代償期がある。非代償期になると、黄疸、腹水、浮腫、吐血(食道静脈瘤の破裂)、肝性脳症などの合併症が現れる。
- 肝硬変の場合は、非代償期への進行を防ぐ治療と同時に、併存する症状の改善を目指す治療を行う。
- 肝硬変には肝細胞癌が併発するため、定期的な採血検査(腫瘍マーカー)、画像検査を行う。
目標
- 肝機能異常を指摘された場合は早期に肝線維化の評価を行い、各種検査にて現状の把握を行う。
- 肝線維化進展予防のための原因肝疾患の治療と、併存する症状の改善を目指す治療を、早期に開始する。
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肝癌
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胆のう結石症
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胆のう炎
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胆のう癌・ポリープ
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総胆管結石
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胆管癌
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膵癌
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膵のう胞
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膵炎
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胆のう・胆管の病気(胆石・胆のう炎・ポリープなど)
胆管(肝外胆管)は肝臓から十二指腸をつなぐ胆汁が通る管のことです。長さは約10~15cm、で太さは0.5~1cmの管です。
胆のうは、胆汁を一時的に貯めて濃縮する袋状の臓器で、西洋梨状の形をしています。食事をする際に貯めていた胆汁を胆管を通じて十二指腸に出す役割があります。
胆汁は肝臓で生成される黄褐色でアルカリ性の液体で、食べ物とまじりあって、脂肪の吸収を助ける働きがあります。
胆石症
胆汁の成分が固まって石状になり、胆管や胆のうに溜まる病気です。女性、肥満、中高年に多いとされています。痛みや症状を伴わず、日常生活に支障を来たさないことも多いため、検査によって始めて見つかる場合があります。症状が無い場合は、特に治療をせずに経過観察をしますが、炎症が生じている場合には、薬物治療や内視鏡による治療、超音波による破砕治療などがおこなわれます。
胆のう炎
胆のう炎は、胆石症や細菌感染などが原因で起こる胆のうの炎症です。胆のう炎は9割が胆石によっておこるとされています。最近ではタバコとの関連性も指摘されています。
急性胆のう炎、慢性胆のう炎、無石胆のう炎、気腫性胆のう炎と様々な種類があります。
急性の場合は腹腔鏡などによる手術による摘出手術が必要になります。
すい臓の病気(膵炎・膵のう胞・すい臓がんなど)

すい臓は、ホルモンを分泌する内分泌機能と消化酵素である膵液を小腸に送り込む外分泌機能がある器官で、これらに以上をきたすことで、膵炎や、膵のう胞、膵臓がんの病気がおこります。また、糖尿病も内分泌の機能に異常をきたして、血糖値が異常にあがる病気です。
膵炎
膵炎とは、何らかの原因で、膵臓に炎症をおこす病気です。重症な場合は死に至るケースがあります。
腹痛、嘔吐などの症状があり、押されると痛みをともないます。また、胆石症による急性膵炎の場合は、摘出手術によって治療します。
膵のう胞
膵のう胞とは、すい臓にある、液体が溜まっている袋状のもの(のう胞)です。この、のう胞が悪性の場合は手術によって切除する必要があります。
すい臓がん
すい臓がんは、すい臓にできるがんで、早期発見が非常に困難で、進行も早い病気です。喫煙や肥満、糖尿病、遺伝によるものなど、様々な要因で発症すると言われています。腫瘍マーカーや画像検査によって発見することができます。